2008年01月29日

どうしたらデザインセンスがアップするか?

最近、人の行ったデザイン行為に対しての評価のレベル、いわば
デザインセンスと言っても良いでしょう、そのレベルについて

どう評価するか議論する機会が有りました。
デザインセンスをアップさせるなどと言いますので、どこかに

そのレベルと言うものがあるのでしょう。

「あの人はもともとデザインセンス(感性)がいい。」
「もって生まれたデザインセンス(感性)のある人だ。」

などという言葉を、時々耳にします。
 
建築家仲間にも、技術畑出身の人の中には自分で「感性がなくて、
デザインのことはよくわかりません。」などと自嘲される方も

いるのですが、このように、センス(感性)というものは
持って生まれた才能だと思って、あきらめている人が

多いのではないでしょうか。 私はそうではないと考えます。
感性は知性やスポーツなどと同じで、訓練や練習などをして

身に付けるものだと思っています。
大学や大学院などに進学していなくとも、知性のある人は沢山います。

学校の勉強だけが知性を付けるのではなく、普通の生活の中で
どんな本を読み、何に関心を持ち、何を考えているか、

その頻度と情熱で知性は磨かれていくものだと思うのです。
これと同じように感性も似たようなものだと思います。

「感じなければいけない事を他人よりも感じることができる能力」
いったい感性とは何でしょうか? 

過去記事の「感動、感性、感受性とは?」にある、
感情反応の大きさ=「感じる能力」なのではないでしょうか。

  感情量=「感情反応の大きさ」×「持続時間」

先日、TV番組のソロモン流でパティシエ・辻口博啓氏の魅力と
いうことで、アートとの融合ということで美術館もつくってしまった

パテシエ・辻口博啓氏をやっておりました。


和菓子であったあめ細工をケーキ(?)、フランス菓子に応用して
世界コンクールに何度も優勝しているという方でした。

・・・・

彼が作るのはフランス菓子だが、その根底には日本人の感性と
日本の文化があるという。

和をもって世界を制するのが目標という彼の、繊細かつ斬新で
宝石のように美しい菓子の世界を紹介する。

番組HPここ↓↓
http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/back/index.html

                        ・・・・

 
辻口博啓氏はもともとは和菓子屋さんの子供だった。
その小さい頃からの感性がパティシエでありながら和菓子屋さんまで

オープンしてしまった。


今日は何の話かというと、フランス菓子に和風を取り入れた
その感性は元々あったものなのか、磨いたものなのか?の一考察です。

このように腕のいいパティシエや大工さんや料理人のかたなど、
他に伝統工芸などを何十年も作り続けている職人さんなど、

世の中には自分の感性を研ぎすまし、仕事の一線に立って
活躍している人たちがたくさんいます。

皆さんそれぞれの分野で、

「感じなければいけない事を他人よりも感じることができる能力」に
長けた人たちです。

これは長い経験の中で、知識ではなく体で覚えてきたことを繰り返し、
繰り返し訓練して身に付けてきたものであり、それがやっぱり

身につければつけるほど、感じなければいけない事を感じれる
「感性」なんだと思います。
 
しかし、ただ長年従事していれば良いということではなく、
基本の上に立たなければ、感性は育たないと私は思います。

つまり、基本ができていないと、感じる力、自分の能力に
インプットするセンサーの働きが鈍いのです。
 
パテシエ・辻口博啓氏のようにフランス菓子が基本で、
その上に応用としてパティシエの和菓子をつくるように・・・。

美術大学やデザイン学校の入学試験にデッサンの試験があります。
入学した後も、1、2年間はデッサンの授業があります。

建築学科でもデッサンの授業をやっているところのほうが多いはずです。
それは、絵を上手に描くためというよりも、モノを見る目を

養うために実施している―つまりモノの形や色、質感、量感などの
あらゆる情報を正確にとらえる能力をつけるために行われるのです。

正確な情報のインプット能力がなければ、アウトプット(デザイン能力)も
ままなりません。

デザイナーや芸術家にとってはデッサンが基礎だとされている理由です。

職人の世界では若いときには何か新しいことをやりたくなる者も
いますが、基本をしっかり抑えてからでなければ許されません。

新しいことをやるにしても、型をしっかり身に付けてからやるので
「型破り」と言われるのであって、基本をしっかり身に付けもしないで

突飛なことをするのは「形無し」だと言います。
「形無し」の人は何を作ってもやっぱり「形無し」なのである。

この型を理解せず経験することと、型を習得した後に経験することを
比べるのであれば、当然、基本ができたうえで見聞きしたことのほうが

同じ物を見ても身に付く情報量がものすごく多いものです。
だから目利きになるには、良いものをたくさん見て、さらに

感じることができる能力で多くの知識も吸収していくのです。
料理人もうまいものをたくさん食べ歩き、建築家も世界中の建築を

訪ね歩きます。どの職業もクリエイターも同じです。
感じるセンサーを働かせまくることが感性を磨くためには必要です。

しかし基本ができていなければ、うまい?!とか、すごい?!とかで
ただ、終わってしまいます。

感動することはもちろん大切ですが、その感動を分析し、新しいものを
作っていくための考察に転嫁していくには、基本が身に付いていなければ

なりません。
ひらめき、気づき、第六感などはすべて、研ぎすまされた感性から
出てくるのです。

今日は、どうしたらデザインセンスがアップするかという課題に、
まずはデザインの基本をしっかり抑えなければいけないでしょう。

・・・ということで、


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posted by 情報建築家・niNaru  at 21:57| Comment(0) | TrackBack(1) | デザインに関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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