2007年11月10日

建築設計事務所の仕事 その3

先週の日曜日、完成引渡しが迫っていた建物の
オーナーさんによる竣工検査と引渡しが終了しました。

約半年間という工事期間で、長かったような短かったような、
いろいろ大変でしたが地下車庫への車路の勾配を心配していた

ご主人にも「そんなに急じゃないね」と言っていただき
喜んでいただける建物が出来たと思います。

まっ、今の時代は顧客満足は当たり前で良い建物をつくるのは
当前のことで、我々のような弱小設計事務所・デザイン事務所は

その上に「感動」を与える建物を目指さなければならないので
大変なのですが・・・・。

オーナーさんの最終的な竣工検査なので、傷や汚れなど厳しく
チェックしてくださいねと、事前にレクチャーして

完成物件の建物に向かったのですが・・・・
まっ、工事中も何度も一緒に見に行きながら決めてきたところが

多かったため、どちらかというと引渡しのための設備機器の
取り扱い説明で時間が多くとられてしまいました。

工事業者さんやメーカーさんにお願いし、順番に全ての機器を
説明していただきました。

どっちにしろ一度に全ては覚えきれないので、使いながら
覚えていってほしいと思います。

そんなことで、最後にオーナーさんに「引渡しを受けますか?」
「受けましょう!!」ということで、施工会社から

引渡し証明書などの書類と建物の鍵などを受け取り、建物の
管理や火災保険などの責任が施主のものに引き継がれるのです。

この竣工・引渡しから何故、何日もたってからブログのアップかと
いうと問題はこの時に起き、そして1週間こう着状態のままなのである。

何があったかというと、引渡し時のいろんな書類のなかに
設計監理として説明を受けていなかった、見たことも無い

書類というか覚書みたいなものがあり、チラッと見ると施主に
不利な条項があったため、おもわず声を荒げてこんな文書には

サインできないと、施工会社を叱ったのである・・・・。
とっても楽しい、ワクワクする建物の引渡しなのですが

そんなんで私がぶちこわし、今しばらく検討課題が残ることに
なったわけです。

一つの設備機器のPL法(製造物責任法)に関するものなのですが・・・。
(細部は後日・・・まだ結論が出ていません)


今日、言いたいことは設計者やデザイナーは作るほうの施工会社や
製造するメーカーの気持ちや思いも理解し、それでいて

それを利用するクライアントや施主や一般の人の気持ちや思いも
理解し、中庸の考え方の持ち主であることが求められます。

施主でもなく施工会社でもなく、白でも黒でもなく、
プラスでもマイナスでもない、中庸であるということを考えます。

人は最低でも2つの相反する矛盾した気持ちというものを持っている。
しかしそれを認めず、どちらかに自分を規定したいという望みもある。

「たいした書類じゃないからサインしてください。」(施工会社)
「たいした書類じゃないならサインする必要がないだろう。」(私)

施工会社の立場、施主側の立場、どちらの立場もわかる。
右側の立場にいれば左側が見え、左側にいれば右側が見える。

今回は設計・監理のお仕事だから施主側の立場で頑張るが、
デザインしていくっていうことは、こんなふうにいろんな立場の

ちょうどその中心にいて、その力関係を自分が縦横無尽に
自由に行き来しながらでまとめていくことじゃないかと・・・。

決してどっちつかずのいい加減な人間になれというわけでなく、
必ずどちらかにいるのだけれど、そうでない側にも自分も

いることを忘れてはならないということです。
建物という不動産は製造物責任法はかからないとしても、

その設備機器にはメーカーとしての責任がつきまとうのであるし、
それを使って建物のシステムを設計した、施工したという

行為にも責任がついてまわるということで、その責任から
逃げてはいけないのである。

最近の話題で言えば、船場吉兆が原材料を不適正な表示で
「そば」など高品質を装ったりして叩かれている

ことなんかで責任がとらされているんだ。

右側と左側の線を引っ張ってきて、最後の関係を
ひとつの線にしていく、その作業がデザインだと

感じている今日この頃なのである。

そう考えると、人生すべてのことがデザインで対処できるし
もっとこうした方がいいんじゃないかという

「デザイン」が求められるのです。

この設備機器の文書についても、こうした方がいいんじゃないかと
提案しているのですが・・・こう着状態です。

そして、いつものようにデザインの勉強なら↓↓
誰でも学べるデザインの学校>>



追伸 民主党の小沢代表のデザインも理解できるのですが、
   ちょっとそちら側の人々の立場を考慮していなかった。

   結局、立場はもとのそちら側。受け入れられない
   デザインは売れないデザインでオシャカなのである。


posted by 情報建築家・niNaru  at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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