2007年08月25日

建築設計事務所の仕事 その2

駒大苫小牧を倒した広島の広陵高校が、準優勝し
その決勝戦の審判の判定に監督が不満を言ったら、

高野連が厳重注意だって。

そして上のほうに何も文句も言えず、引きこもりから
「解離性障害」になって、とうとう明日モンゴルへよけい

引きこもりに行っちゃうらしい朝青龍。
親方も「上」が決定することだから・・・・だと。

「上」が決定し「下」が従う、疑問を持たず従順に従うことが
美徳とされ、現状をもっと開かれた社会に変革しようという

動きや、そんな仕組みや構図はおかしいんじゃないかという
意見を無視し、封じ込めようとする高野連や相撲協会的な考え方が

日本を戦争に導いた国家の仕組みや日本の伝統であるならば、
この夏の「終戦記念日」は、皆、何を感じていたんだ?と

思う今日この頃ですが、今日は建築業界の話をば・・・。

「上」の考えがすべて正しいと考えていたら、中国の
「文化大革命」と一緒になっちゃうという話。

建築業界も「上」が決定し「下」が、どうして良いか解からず
混乱し、ここ北海道は特に大不況に陥るかも・・・というお話。


普通の住宅でも、床面積が10uを越える新築や増築をする場合、
設計図面を描いて確認申請といって、その建物の存在する

市町村などの建築行政の窓口である建築主事に、こういうものを
設計しましたので、建築基準法を守っていることを

確認して下さいと役所に提出しなければなりません。
これを建築確認申請といって、本来は建築主が提出しなければ

ならないのですが、建築物を建てるという人には
あまり建築の法律や技術などに詳しい人がいないため、

我々設計事務所がその代理人となって申請するのがほとんどです。
確認申請と言っていますが、そう、いままではコウルサイ

確認だったものが、いまは許可してくださいという
許可申請みたいな状況です・・・。

そして、建築物の床面積の広さや、構造方法、高さ、
階数などの区分において、それぞれ設計できる資格が

決められていて木造建築士、2級建築士、そしてすべての
建物の設計ができる1級建築士という資格に別けられています。

もちろん確認申請書に添付する図面にも、その資格と氏名、
押印までしてその責任の所在をはっきりさせているものなのですが、

まえ記事の「建築士はみんな悪者か?」にも、述べたように
建築の発注者や社会に対する影響が大きい法改正でありながら、

改正法が準備不足のまま見切り発車的に施行された建築基準法の
確認申請について全国的に、小規模戸建住宅以外のほとんどの

建築確認業務が、現在、機能停止状態となっているということです。

(私は上手くすり抜けて、法改正前に終らしたから・・・
いいんだけど・・・友達のところから相談を受けてます。

もう今年は、しばらく様子見で確認申請業務は
もう少し落ち着くまでしないことにしました。)

あまりに無理なスケジュールであったため、政府は、
法施行日に至っても、必要な条例、運用規則の制定を

する事が出来ませんでした。

建築業界各団体がこの事態を予想し延期を求めたのも無視し、
強引に法改正を行なった結果なのです。

ようは申請する方もどうしていいのかわからず、審査する
役所の方も運用規則も何も無く、ただ厳格に審査する、

構造関係は第三者機関とのダブルチェックにする、図面に
つじつまが合わないところがあれば、確認申請料を取って

もう1回申請料を払って再提出、だって。
誰だって慎重にならざるを得ないし、確認申請の図面やら

構造計算書の枚数も今まで以上に増えるし、今まで必要なかった
書類まで提出させられているということです。

建築業界発の大不況が起こる可能性は日々高まりつつあります。
何故かって、実務を知らない国の役人中心の改正らしく、

各市町村窓口、民間検査機関が混乱しており、改正確認申請
手続き等で、世間に悪影響を与えており、7,8月の

確認申請件数が激減しているらしい。(統計の数字はまだ・・)
この秋、建設業関係、各職人は建築工事の着工遅れなどにより、

大きな打撃をこうむるだろうと推測されます。
製造メーカーにも及ぶと懸念され、立ち直りかけた経済に

影響がでるのではないかと思われます。
当然、この問題は建設業界だけの話ではなく急いで建築を

始めたかった例えば工場や、マンションなどの建築主や
アパート経営をしたかった人にも影響を与えています。

今までは確認申請には1ヶ月ほど、申請料はいかほどと
言えたものが、今は「ちょっと何ヶ月かかるか・・・??。

申請を1回で終わらせるためには、設計期間をあと2ヶ月ほど
延長して欲しいんですけど・・・・」

なんて言って・・・・クライアントから「何で、どうして?」
「ふざけるんじゃないぞ〜」って、言われて・・・・。

そんな「上」の言っていることを、守ろうとした我々「下」の
建設業界もとうとう頭にきました。

「国のほうで、きちんと国民に説明しろ!!」っということで、

ようやく8月15日、どういうわけか終戦記念日に国土交通省は
「建築主の皆様へ〜6月20日から建築確認・検査の手続きが

変わりました〜」という全1ページの文書をウェブサイトに
掲載しました。

「建築主の皆様へのお願い」として、確認申請前の設計者との
綿密な打ち合わせ、余裕のあるスケジュールの設定などを

列挙しています。
設計変更は軽微なもの以外、計画変更の手続きを必要と

することを理由に、確認申請の段階で設計内容を十分に
詰めておくことなども建築主に要請しています。

もう、確認申請後の設計変更は計画変更の手続きに時間と
お金がかかるため、そう簡単に変更も出来なくなったのです。

一般の方は、建築設計の基本法律がかわって無いのにどうしてと
思われるでしょうが。

私自身今回の手続き等の改正の意味は理解できません。
姉歯さんがらみの構造審査の厳格化だけなら、きちんと

構造を審査できる人をたくさん雇うとか、建築構造家さんたちの
処遇や地位を高めてあげるとか考えればいいものを、

ただの構造屋さんのままにしておいて、天下り先の
構造審査機関の設立なんて考えるからおかしいんだ。

まっ改正の実施が世のためなら、信念での改正なら
方向は違ってないのでしょうから、うまくいくと

思うのですが・・・・。
法改正から2ヶ月たって、「建築主の皆様へのお願い」??

また、偉そうに現場のことを知らず、簡単に法改正して、
建築確認・検査は、建築物の安全を確保するための重要な

手続きで、直接には、設計者や工事施工者の方々が
対応されるものと思われますが、・・・なんだこの言い方は??

後は「ちゃんとしろ」と言う姿勢の国土交通省に
あきれちゃう今日この頃なのである。

下のほうに、「だからお金も時間もかかるぞ〜。
しばらくは確認申請業務がストップするぞ〜。

経済に混乱を与えたなら、国土交通大臣の責任です。」って
はっきり書いてくれよ〜。


「上」の考えがすべて正しいと考えていたら、日本の戦争や
中国の「文化大革命」と一緒になっちゃうという話でした。

中国の「文化大革命」の件は自分で調べて・・・・。

いつものように建築を考えてみたいなら、建築デザイン講座
→→http://ch08020.kitaguni.tv/


国土交通省HP
→→http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/h18_kaisei.html

「建築主の皆様へのお願い」PDF
→→上のHPの一番下に、こっそり出ています。

まっ、一番「下」なんでこの文書を印刷してクライアントのところへ
行くしかないか・・・・。

posted by 情報建築家・niNaru  at 04:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 建築について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 建築確認申請建築確認申請(けんちくかくにんしんせい)は、建築基準法 第6条、第6条の2、第6条の3に基づく申請行為。法に定められた建築物を、あるいは地域で、建築しようとする場合、建築主は申請書により建..
Weblog: 建築って何?
Tracked: 2007-10-07 08:14
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