2006年09月06日

まめやかの心の友

徒然草 第12段 まめやかの心の友

同じ心ならん人としめやかに物語して、をかしき事も、世のはかなき事も、
うらなく言ひ慰まんこそうれしかるべきに、さる人あるまじければ、

つゆ違はざらんと向ひゐたらんは、たゞひとりある心地やせん。
たがひに言はんほどの事をば、「げに」と聞くかひあるものから、

いさゝか違ふ所もあらん人こそ、「我はさやは思ふ」など争ひ憎み、
「さるから、さぞ」ともうち語らはば、つれづれ慰まめと思へど、

げには、少し、かこつ方も我と等しからざらん人は、大方のよしなし事
言はんほどこそあらめ、まめやかの心の友には、はるかに隔たる所の

ありぬべきぞ、わびしきや。
 
                (原文等は自分で調べて。)



徒然草 現代語訳から引用し勝手に注釈をつけました。 


第十二段 心の友

自分と考えを同じくするだろう人と、楽しいことや他愛のないことを、
何の隠し事をすることもなく、しんみりと語りあうというのは本当に

嬉しいことである。
しかし実際にはそのような相手と巡り合うこともなく、
他愛のない話し合いをしたいときに都合よく現れるはずもなく、

たとえ居たとしても意見を全く同じにしようと思いながら
向かい合って話をしたならば、結局は自分一人だけが

そこにいるような気になってしまうものであろう。

あまり、大きな期待を相手に掛けてしまってはいけないのである。
自分と考えは同じだろうなどと、期待を掛けすぎるから・・・。

考えが違った場合に「うらぎられた」「そんな人だとは思わなかった」
などと、ショックを受けるのだ。

もともと、二卵性双生児で生まれて、育ちも環境も何もかもが
同じだとしても、心の中は100パーセント同じことはないという。



同じ日本人でありながら、紀子さまの男子誕生は大変喜ばしく
みんな「おめでとう」という気持ちがあったとしても、

つい最近までの皇室典範改正論議で、日本国民の70パーセント
近くが女性天皇でもいいとアンケート調査が出ているのに、

紀子様が男子を産んだということで、もともと男女を問わず
天皇直系の長子(第1子)優先とした皇室典範の改正の話なんて

なかったかのように、次期首相最有力の安倍晋三官房長官が
ぐだぐだ改正に慎重姿勢を示して、与党内も見送り論が

大勢を占めているとのことだ。なんのこっちゃい。
この論議は振り出しに戻った形で、国会提出のめどは立っていないそうだ。


互いに同じ意見を持つ話題に対しては「なるほど」と納得しながら
聞く価値があるものの、それが異なる者と「私はそうは思わない」と

言って口論しあい「そのようであるからして、そうなのだ」などと
語りあったならば、この何ともいえない退屈さ加減も

満たされるのだろうとは思う。

若いうちは、おおいに議論し合うことが大切だ。
お互いに、まだまだ世の中のことや、夢や希望が曖昧模糊とした

状況の中では、お互いにそれを言い合っていかなければ
「心の友」なんて出来ないのだから。

お互いの気持ちや感情が、ぶつかり合って傷つけあって・・。
そして、お互いの傷や心の痛みを分かり合えるようにならないと

これからの長い人生、辛くなるというものだ。
だから、若いうちは愛でも恋でも、男の子が欲しいのか、

それとも女の子が欲しいのか・・・徹底的に議論しあいなさい。

吉田兼好みたいに中高年になってくると、実際のところは、
やっぱり話の合わない人になんか、不平不満を感じていたとしても、

衝突させることも無く、とりとめのない話として進めていくのだろうが、
もう、世の中のことも、真の愛情だとか真の友情だとかそんなことは、

どうでも、良くなっていて・・・・。

男は、黙ってサッポロビール。
何も語ることがなくなった・・・静かに二人・・

ぬるくなったビールを、酌み交わすだけ・・・・。
考えてみると何とも虚しい次第である。



(昔の生き方 解説書 徒然草の第12段 まめやかの心の友

                      勝手解釈でした。)
posted by 情報建築家・niNaru  at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生・生き方に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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