2006年08月25日

「しつらえ」とは

一昨日の「たたずまい」と「しつらえ」の続き、

本当は、昔から使われてきた言葉なのですが、最近はこういう言葉は
重要無形文化財になりつつあるんでしょう。


国語辞典で調べてみると

しつらえ 【設え】 - 国語辞書(大辞泉)

しつらえること。用意。準備。「客室の―が済む」


とありますが、ちょっと簡単すぎる解釈かもしれません。
そのうち書きますが日本の「わび」「さび」と、同じでなかなか

この意味を一言で言い表すのが難しい言葉の一つですね。
デジタル社会になってきた世の中だから、こんなアナログの言葉が

だんだん使われなくなっていくんだろうと思いますが、
中高年のおじさんたちは、この重要無形文化財を守るために

日々戦っていかねばならない・・・。
しかし、本当にデザインと言うのは何でこんなにアバウトなんだろう。

一昨日も書いたけど、建築やインテリアの空間デザインの言葉の中に、
そのデザインを長期的に飽きなくするための「しつらえ」という

潜在的デザイン感(もともと備わっている雰囲気)というものがあります。

このしつらえとは、デザインが持つ美的感覚を目で見える形ではなく
心のレベルでやさしく迎え入れるさまを創ることで、なおかつそれを

持続可能化することです。と記しました。
昔から日本の住まいには「しつらえ」という考え方があります。

「しつらえ」とは一口でいうと空間や部屋の演出法という意味で、
日本の古来からの空間構成の方法として私達が潜在的にもっている、

空間デザインの作法といえるでしょう。

国語辞典の使用例にあるように、
「客室のしつらえが済む」ということは、ホテルで言えば

ベッドメイキングも客室の掃除も済んで、いつでもお客さんを迎え入れる
準備が整っただけでは、まだまだしつらえが済んだとは言えません。

その日来るであろうお客様のために、部屋の色、インテリアエレメントの
色・形などからそのものの配置まで、心のレベルでやさしく迎え入れるさまを

創ることで、おまけにテーブルの上にお客様へのプレゼント小物が
載せてあったり果物とテーブルウェアなどがきれいにレイアウトされて

いたりしたら、「へー、ここまでしてくれるんだあ」
「へー、金額のわりにはいい部屋の雰囲気で素敵な夜が楽しめそう」

「このホテル、また来たいねー」とここまで思わせる空間演出をして
初めて「客室のしつらえが済んだ」デザインと言えるのだ。

とくに日本人は季節感を住まいの室内に取り込むことがとても得意で、
例えば、和室であれば床の間に花を飾ったり、掛け軸の絵を替えたり、

また冬は襖/夏には御簾にするなど、視覚的に涼しさや温かさを感じる
工夫が住まいの中の随所で行われてきました。

部屋やインテリアエレメントなどの色にしてもこれはいえることで、
とても重要な要素になります。

色は心理的にも感情と密接な関係を持っていて、その色を見ただけで、
人は心情が変化したり気分が変わったりします。

つまり色は「○○らしさ」を演出するひとつの方法としてとても
有効なものなのです。

色で何かの空間を演出する際のポイントは、
「その色から連想されるイメージを思い描くこと」です。

豊かなイメージが思い浮かべることができる色ほど、素敵な色と
いえるでしょう。

これも、これが正解だと言うカラーデザインは無いのですが、
実は少しあって、色にはみんなが共通して共感する普遍的な色があり、

それが○○らしさという共通認識になっています。
コマーシャルホテル、レジデンシャルホテル、リゾートホテル、

シティホテル、そしてラブホテルなどなど・・・
部屋について言えば、シングルルーム、ツインルーム、ダブルルーム
    
そして、スイートルームらしさ・・・。

ごめんごめん、色の話だった。ちょっと、難しいですよね。
色の話はもう止めて、空間の話に戻すけど

簡単なところでいえば、この〇〇らしさで一番使われるのが、
その時々の旬ということで

季節らしさ・・・。
「その季節のシーンをできるだけ具体的にイメージすること」

やっぱりおいてある果物はパイナップル。プレゼント商品は
日焼け止めクリーム・・・・なんかな〜(笑い)。

なんか、上手く説明できていないかもしれない。
ホテルじゃなく、やはり中高年のおじさんなんだから

たとえは旅館にすればよかった。
玄関ホールのしつらえとは?フロントのしつらえとは?

客間への廊下のしつらえとは?客間のしつらえとは?
床の間のしつらえとは?

そして、露天風呂付客室のしつらえとは?・・・同じか?
読者の皆さんも、ただボーっとこういうところへ行くんじゃなく

この「しつらえ」という潜在的デザイン感覚を味わいながら
すこし「こうしたほうがいいのに」という批評の目を持っていると

デザインセンスの向上に役立ちます。
うまく、まとめたところで今日はデザインに関してでした。


おまけ 
ホテルのしつらえのデザインなら

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posted by 情報建築家・niNaru  at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | デザインに関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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