2006年06月08日

建築のプロフェッション

今日は、ネットで建築構造の調べ物を3時間ぐらいしておりました。
ちょっと前なら、「収録・建築法規」とか「問等式・建築の法規」

「建築の実務」なんて総額何十万円もしたプロしか持ってないような
本で調べたんだけど、今の時代はネットのほうが早いさ。

プロしか見ない本のような秘匿された情報こそ価値があり、
その素人にとっては分からない事を出来る人たちが、いままでの

プロフェッショナルであったわけです。
たとえば専門家がなぜ専門家たりうるのか、コンサルタントがなぜ

コンサルタントたりうるのかというと、一般の人よりも「情報的優位」の

立場に身をおき、その情報格差を利用してビジネスに変える力が
あったからです。

しかし、これは社会的に糾弾されるべきことで役所の談合問題、
あるいは村上ファンドなどのインサイダー取引といわれるものは、

閉鎖された情報空間の中で隠匿された情報を、自分たちの利益のために
用いるというものでした。

ところが、今日のようにインターネットが盛んな時代になってくると、
ありとあらゆる情報が白日のもとにさらされていきます。

専門家が独占していたはずの情報が、無料サイトにあたりまえのように
アップされている。(PDFファイルが多いので時間がかかるけど)

あるいはブログや掲示板、無料メールマガジンでじゃんじゃん、
公開されている。(合っているかどうかは・・・知らん)

公開しないまでも、内部告発した人の人権を保護する法律まで出来上がって、
今までのような、会社などという組織自体も社会保険庁のように、

組織ぐるみか「個人ぐるみ」なんていう言葉までできあがっちゃった。
週刊誌では、国民年金の免除は中央の指示だって書いてあるぞ。

最近では、個人情報保護法が出来上がったのだが、ウィニーのソフトにより
企業情報が漏れるのを防ぐため、会社のパソコンで個人的なメールを

打っていたら、上司に知れて怒られてしまったという人も出てきました。
(みんなの会社も、メールが自動的に上司の所へもコピーされて
送信されているかもしれないから、気をつけてね。)


そのように、情報の希少性がどんどん失われていくのが現代という
時代です。

すると何が起こるか。

これまで情報を隠匿することによって利益を得ることができていた、
ビジネス構造で安泰だと思っていた人たちが、ネットでの情報公開が

進むにつれ、既得権益で利益を得ることが難しくなってくるのです。

これまで通りに「情報を隠し持つこと」によってビジネスを
成り立たせようとすることは非常に困難になってきたということです。

そんな情報開示社会で生き残る道は、インターネット上では流通しない、
人と人とのリアルのつながりの中でしかオープンにされない

(本当に信頼ベースでしか流通しない)希少性のある情報を手に入れて
いくことです。

入ってきた情報はすぐにその希少性が失われてしまうものではあるのですが、
ネットでは決して流通しないような、フェイス・トゥ・フェイスで

得られる情報を保有して、尚且つ個人間の秘密にしている事ができるなら、
その情報を求めたり、その秘密のためにお客さんはよろこんで

お金を使う事になるだろう。と思うのです。
このような意味での、プロフェッションはやはりお医者さんと、弁護士さん

だって、この2つの職業とも困っている時のお客を相手にしているから。
じゃあ、建築家はプロフェッショナルとして生きていけるのだろうか?

ある業界における一般的な情報を、たんに交通整理しているだけであれば、
おそらく「専門家」としては淘汰されていくことでしょう。

その情報を知るためには、お金を払わなくても、ネットを活用すれば
よいだけの話ですから。

また、ビジネスにおいてより高い倫理性が求められている現代においては、
談合とかインサイダー取引といった非合法的なビジネスも締め出されて

いくのは、ホリエモンや村上ファンドを見ればあきらかです。
病気が治るか、治らないで死んでいくのか。

裁判で勝って慰謝料を貰うのか、負けて留置所に入るのか。
建築家も建てるか、建てないかなんていったらビジネスにならないし、

ネットでは決して流通しないような、フェイス・トゥ・フェイスで
得られる情報を保有して、尚且つ個人間の秘密にしている事が

できる建築とは?(愛人の家か?)
いいや、クライアントの絶対なる信頼と何処にも無いような、誰にも

解からないような「こだわり」でしか、プロフェッショナルは貫けない
かもしれないな。手間をかけたものほど、人には伝わるものだし、

クライアント以上に、建築に熱くなって尚且つ、それは、出来ないと
考えずに、素人には負けない気配、雰囲気という建物の本質というものを

建物周囲も含めながら、やっていけばプロフェッショナルになれる。
わー、本当に大変だ。
(やっぱり、秘密の建物作ってればよかったかな〜)

現代は、よきにつけ悪しきにつけ、そういう時代でありこれは社会の
流れなのです。

われわれはそれに追随していくよりほかにありません。
こう聞くと「厳しい時代になった」と思われるかも知れません。

東京大学の授業が、インターネットで見れるようになりました。
ただ、情報が欲しいだけなら今まで、どんな授業をしていたのか、

秘密にしていた学校も今は、どんどんオープンにしてきています。
勉強したいと思ったら、今は東大の授業も見れるのです。

(見ても分からなくて、デスクトップの前で寝ていたら今と同じじゃん!!)

「何時でも何処でも勉強できる、いい時代になった」と思いましょう。

誰でも学べるデザインの学校>>

なんだ、宣伝の話かよって言わんといて・・・。
posted by 情報建築家・niNaru  at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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