2006年05月31日

建築のふさわしさ、適切さ、気配

若い人たちに、学校や会社で建築設計を教える
という立場にいて強く感じる事は、分析的学問は

体系立って教える事が出来るのに、総合的な性格を
持つ建築設計とかデザインはとても教えにくい、
ということである。

 教える、というのはその内容の論理構造が明確で
あることを前提としている。

教科書にかいてあるとおりに、若い人や学生達に
伝えていけばいいのだけれど、実際に課題として

行う設計課題や、クライアントに提示する多くの
設計案や解答は、出来上がった設計結果も、

設計者の設計行為も、ともにその論理構造が
明確でないところに大きな特徴がある。

ところが、この教えにくいものとしての設計や
デザインは、不思議な事に教えなくても、

何となく、誰にでも出来るものである。

例えば、家は無理でも、犬小屋なら誰でもできる。
しかし、美しく洗練された犬小屋を設計する事を

教えるのは、決して容易なことではない。

デザインは要素的行動の手順として理解されるが、
この手順についても体系がない、というのが

現代の知の特徴というより欠陥である。

 教わる方も、体系だって教わったところで
デザインしようとするときは、体系だった

学問よりは、過去の自分自身の経験とか知識を
総動員してとりかかり作品を作ろうとする。

もう一ついえば評価するこちらの方だって、
その時代、その時の感情なんかで評価したりする。

(申し訳ないのですが・・二日酔いの時は判断しないし、
キゲンの悪い時は、作品は良くてもアラをみつけていじめる。)

こんなことをしていると、例えば学校などの同じ
課題をしている時の評価も、学生達に何を基準にして

評価しているんですかと問い詰められたりもする。
このデザインという領域で、これらの問題は古く、

かつ新しく難しい課題である。

 難しい課題だからこそ、常に新しい時代に向けて、
我々のアイデンティティが求められているのでしょう。

わたしは、何を基準にして評価しているのかという
問い掛けに、「10人の審査員のうち7、8人が良いと言うものが

良いもので、半分ぐらいの人しかOKを出さないのは
普通の作品だ。」と答えていました。へへ。


今の時代は、単に機能的な商品・サービスを提供する
だけでなく、外観が美しく、感情に訴えかけてくるものを

創ることが不可欠になっています。
そして、デザインが不可欠な資質になってきた理由は、

少なくとも3つあるといわれています。

〇豊かさや技術革新により、デザインに関する鑑識眼を
 身につけた人が増えてきたこと。

〇他社製品との差別化や新規事業創出のカギを、デザインが
 握るようになってきたこと。

〇「世界を変える」という究極の目的のために、デザインを
 もっと用いることができるようになるから。

この3つの理由により、いたるところでデザインする人々が
必要になってきたといわれております。

そして、デザインとは、古典的な全体思考能力であり、
「実用性」と「優位性」の組み合わせだと言われています。

そして、「実用性」と「優位性」のデザインはビジネス
そのものであり、ビジネスはデザインそのものであると

言えるくらい、他社より「優位性」が追求され、中味も

「左脳主導思考」の「実用性」に比べ、「右脳主導思考」の
「有意性」の比重が高まっています。

ようは、歳をとった建築家が教授できるのはこの「実用性」で
あり、「右脳主導思考」の「有意性」は、常に時代の状況、

人々が何を考えているかとかのマーケティング能力を持ち、
人々に対して、有意性の意味である「ふさわしさ」「適切さ」

「気配」など、何らかの方向性を見つけることは若い人達の

方が得意かもしれない。と思ってたりするのです。
若い人たちが考える、この「ふさわしさ」「適切さ」「気配」

などは、私も見習っている時があったりします。

現に、ヒット商品なりヒットするコトなどは若い人たちが
作り出している社会構造になっています。

いやむしろ、もっともっと得意になっていって欲しいと
思ってしまいます。

それは、未来を「設計」できる力を有する人が、
変化を生み出し、新しい世界を創り上げる主体者となる

ことができると皆が思っているからです。

歳を取ったものたちは、権力とか変なしがらみとかの
まじめタイプの左脳人間が多く、変化を望まない人々が

多いため、社会保険庁や他の役所のように既得権ばかり
主張しているのです。(最近のニュースより)

 さあ、いつか求められる事があるあなたの
デザイン力のために、力をつけておきましょう。


建築デザインを体系だって見たいなら、ここ。>>


(右脳をもっと鍛えたいと思っている情報建築家・niNaru)



posted by 情報建築家・niNaru  at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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