2006年05月27日

後々のことを考えて・・・

徒然草 第4段 後々のことを考えて・・・


『後の世の事、心に忘れず、仏の道うとからぬ、心にくし。』



 死んでしまった後のことを、いつも心に忘れず、
仏様の言うことに無関心でないのは、素敵なことだ。


  徒然草 現代語訳から引用し勝手に注釈をつけました。


 第4段 後々のことを考えて


 若い人たちに、自分の後世のことまで考えながら仕事をしようって
いってもあまりピンとこないかもしれないが、建築設計なんて

特にそうだけど、クライアントの5年後、10年後のことも
しっかり見据えていないといい設計にはならない。

このことは、学校でも習ってきているから解かっていると思うが、
造ってみて、「ああ、これは失敗したな。」とかいって、すぐ

壊す事が出来ないのが建築作品である。
あなたがこれから創って行くものは、10年、20年も、

できれば50年、100年もこの地球上に存在していくことに
なるかもしれないし、むしろ未来永劫残るような建築作品を

つくっていきたいと思っているでしょう?

クライアントが若い新婚夫婦で、現在の甘い生活のことばかり
要求してきても、いずれ家庭内別居に陥る可能性、

「子供は一人しかつくらない」といわれても、五つ子が生まれる
可能性、いつか交通事故にあって車椅子で生活しなければ

ならなくなる可能性、などあまり忠告しすぎると嫌われるけど、
貴方の頭の中にこういうことも少し留めておいたほうがいい。

世の中は、人生は仏教用語で「無常」なのだ。
常に同じ状況が続くということは、無いということを心に

留めておこう。


私の経験で、40代の家庭の専用住宅を設計した時の事だが、
その奥さんが、どうしても中学生の息子との2世帯住宅を
造りたいという。

中学生の息子は「あなた方をおいて、どこか別な土地で
暮らすかも知れないでしょう?」と言ってもいうことを

聞かない。息子と子離れが出来ていない主婦のクライアントで、

「そんなことを言うなら貴方には頼まないわ」っていわれて、
とうとう中学生の息子が結婚した後の生活を想定した

2世帯住宅を造ってしまったが・・・。
(私も姉歯さんみたいに、仕事を断れなかった・・・。)

それから、10年・・・やっぱり息子は実家を離れて生活
しています。その奥さんも、「息子が結婚したら、一緒に

住むの〜。」なんてまだ夢をみているけど・・・。

あれは絶対、息子は結婚しても帰ってこないと思うな。
建築のクライアントって、なんかの理由でお金を持っている時

だから、気持ちは強気で「そんなことを言うなら貴方には
頼まないわ」とくるからこの辺の駆け引きは大変だろうけど

まっ、どう言われても建築の外観とエクステリアは個人の
物であっても、社会共有の財産で廻りの環境を作り上げる

エレメントであるということは変わらない。
このことを、クライアントに理解させながら我々は仕事を

していかねばならないのだ。

 これは、建築だけのことではなく地球環境や、国家社会など
今の子供達やこれから生まれてくる子供達に、いい環境を

残していってあげなければならない。と思うのです。

そういういろんな経験談や伝記、ビジネス書など先人達の
言う事に、少し興味をもっていることはとても素敵な事だ。

私みたいな仏様の言うことに無関心でなく、ここまで
このブログを読んでいると言う事は、なんて素敵なことなんだ。



(昔の生き方 解説書 徒然草の第4段 
      後々のことを考えて  勝手解釈でした。)

posted by 情報建築家・niNaru  at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生・生き方に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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