2006年05月21日

有名建築家と無名建築家

一般的に建築家とよばれる人はどういう人であろうか?
私の場合、設計事務所として独立したときに仕事柄、いろんな

ところで紹介されたりする時に建築家と呼ばれたり、
言われたので、たぶんその時から建築家になったのだろう。

なにか恥ずかしい気もするが、逆にその時から建築の仕事を
する時は責任の重さを、十分感じるようになってきた。

おそらく人は組織に属して自己主張をしない人や、責任の
取れない・出来ない人のことは建築家とはいわない。

建築をする以上、自分で建築家ですと名刺にでも描けばいいのだが、
もともと建築家と言う資格もないから誰も描いていない。

じゃあ建築作家ですと名刺に描けるかというと、なんか
これも恥ずかしくて描けない。なんでなのだろう。

私の場合も、自慢できるほどの作家的な建築作品なんてつくった
ことがなくて、いつも Next One。

ただ、やかましい、うるさい、文句ばっかり言う、それも一人で
いろんなところを駆けずり回っている。そうなった時に

人は建築家と呼ぶようになった。(・・・一部の人であるが)

私は誰でも、作る建築に対してクライアントにも工事業者にも
全責任がとれるようになったら、建築家となってもいいような
気がします。

(姉歯さんは、責任が取れていないから一級建築士。)

私は、工事業者が資材を持ち逃げしても責任を取るから建築家。
しかし、最近は責任を取ることに疲れてきたなあ・・・。

まっ、早い話歳をくったっていうことかな?
しかし、まだ無名な建築家のままだ。これでいいのか?
(自問自答)

ジャーナリズムの世界によく顔を出す、いわゆる有名建築家と
呼ばれる人がいます。自分で有名建築家と名刺に描いている

わけではないので、自然とマスコミや雑誌、そしてTV、雑誌、
新聞などに取り上げられる回数が増え、有名なるがゆえ、

仕事を頼まれる機会が多く、仕事を数多くこなすからますます
有名になっていくのでしょう。 

若い人たちも、こういう華やかさに強いあこがれを抱いているの
ではないでしょうか。

自分も早く有名になりたい、自分の作品をもって世間を
あっと言わせたいと、あせりにあせっているのではないでしょうか。

しか〜し、現代は、地道にコツコツと良い設計を続けてさえいれば、
いつかは必ず有名になれるといった単純な状況ではない。

それにライバルがあまりにも多く、設計の対象は大規模となって、
組織で取り組まなければならず、それで一生懸命になればなるほど

組織の中に埋没してしまい、有名どころか無名のままで終ってしまう。
責任が取れない以上、建築家にもなれない。

それと、有名建築家になるためには責任が取れるだけではだめで、
建築作品をもって、世の中の人々に何か感動、共感なりを与えられる

思想と言うか、芸術性がなければなりません。

作家的な扱いを受ける著名な照明デザイナーやグラフィック
デザイナーの方々の技術や知識もすごいなーと思う事があるのですが、

そういった人達の場合も、たんにデザイナーとは言い切れない、
どこか芸術家的であったり思想家のようなところがあるのです。

有名写真家の撮ったヌード写真にもいえることで、そこにやはり
芸術的、思想的なものが入っているでしょう。(わかるかな?)

有名になる為には、とにかく才能と努力が必要です。
その才能も銀や銅では駄目で、今の時代は金でなければならないのです。

オリンピックに行くだけでは有名になれないのです。
(そこで、なんかパフォーマンスをしなければ・・カーリングみたいに)

そしてそれは、もって生まれた才能ですから、持っていないものは
早いところ諦めるのが無難なような気がします。

諦めても、私みたいに自称、無名建築家にはなれるし、私も自他共に
認められる無名建築家になりたいものだ。と思うのです。

またいくら金の才能をもっていても、努力してそれを磨かなければ
いけません。本当に大変な事なのです。

世間の評価はともかくとしても、技術と芸術性を極めている人には
本当にかなわないと思います。尊敬もしちゃいます。

もう一つ、読者に忠告。
現代はこの才能と努力だけでもだめで、多分これに運が加わるのでは
ないでしょうか。?

歳をくったせいでだんだん解かるようになってきたのですが、
才能と努力は当たり前で、これをした上で運を操作する、こういう

ことが出来るようにならないと、今の時代は有名建築家には
なれないだろうと思う本日、日曜日でした。

ここで無理やり結論。

 有名・無名の前にまずは、人からひとときでも
 建築家と呼ばれるようになろう。時間はかかると覚悟しよう。

 修業・就業はまず建築職人の道である、ということは実業である。
 芸術性はその実業の極みから溢れてくるもののことだ。

 まずは、人から期待され愛される建築の職人仕事である。



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(無名な情報建築家・niNaru)
posted by 情報建築家・niNaru  at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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