2006年05月08日

装飾ということをしない建築

建築の記事をアップしていなかったので、私が考える
建築についてそこはかとなく書いていきます。

いまから、27から28年前に私は東京から建築家
人生をスタートさせた。

そのころの私のいた事務所は、設計4係と積算係
あとは事務関係の部署で、そのうちの設計の一つの係だった。

そのころは当然、図面は手書きで自分達で構造計算から
積算の数量出しまでする1係長に4人の部下の体制だった。

時代としては、オイルショック後(自分で調べて)だったが
まだ高度成長期の後半戦が始まったころで、その係5人で

早い物件は2、3週間。遅くても1ヶ月半ぐらいで同時に
4、5件を消化している状況だった。

そんな状況だから、一物件をじっくり考えている暇もなく
過去の物件の図面を第2原図というもので、切り張り

しながら新しい物件の設計図にするという、設計者というより
図面の編集者のような事をアナログでしていた。

今はCADのデータを組み合わせると、あっという間に
出来上がるが、その頃は新しい図面に過去の図面が斜めに

貼りあがっているだけで、やり直し食らったものだ。


もっとひどいのは、本当にその頃は新規に描いた図面が

課長・部長のところで「赤を入れられる」っていうんだけど
赤の色鉛筆でガンガン、チェックを入れられて戻ってくるんだ。

トレペに薄く入れられてるんだったらいいんだけど、
しっかりと濃く手直しされて・・・。

また最初から全部書き直ししなければいけなかった。
何度、泣きそうになったことか。

デートしたい彼女がいても、また残業なんだぜっていうか
残業が当たり前の時代で、何度か机の上で寝た事もあるさ。

まっ、辛い事もあったけど良い事も有ったよ。
設計監理で現場担当すると現場手当てが出たんだけど、

基本給の倍、もらった時もあるし。そのころの施工業者は
ドンブリ勘定の現場で経理管理していたから、おかげさまで

飲むことは強くなったな。(これをバブルっていうんだ。)
話を元に戻そう。そんな、私の建築家人生のスタートだったが

もともと、ちょっとデザインと言うより用途と機能さが
満たされていれば、装飾という今でいうデザインは考えなくても

いい物件ばかりの係りだったが、この部署が今の私を
築き上げた原点であることは、間違いない。

機能美というデザイン、開口部の位置、開き勝手、腰壁の高さ、
手すりの高さ、空間の大きさの黄金比、部屋の大きさと天井高さ、

ボード張りの割り付け、目地を揃えること、水平ライン、
垂直ライン。施工の現場で言えば、ジャンカとか打ち継ぎを

極力見せない施工とか、コンクリート目地の大きさと方向とか
出隅部の面木のことだとか・・・。

デザインするって言う事は、カッコよく装飾するものだと
考えていた私にとっては、青天の霹靂っていうぐらい考え方が

変わったというか、建築の学校では何も勉強してこなかった
自分に気がついた。

そのころの施工業者の中には、本当に床を水平に造れない、
壁を垂直に建てることも出来ないっていうのもいたんだぞ〜。
(今でも、中にはいそうな気もするが・・)

設計監理で自分が現場に行った時に、自分より年上の業者から
出来ませんって言われて、ああそうなの。って事務所に戻ってきて

報告したら叩かれたもんだぞ〜。
ようするに、学校での授業は基本中の基本。建築の基本は

社会に行ってから、先輩、上司、会社、協力会社など
いろんな人達との間で学んでいかなければならないっていうこと。

それも給料をもらいながら、尚且つ大至急!!

タイトルに戻ると、
装飾ということをしない建築=機能美というデザインをする建築

まず、ここから挑戦しよう。



posted by 情報建築家・niNaru  at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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