2006年05月01日

二人の石工、二人のデザイナー

一つの例え話に「二人の石工」という逸話があります。
この逸話は、ヤン・カールソンの「真実の瞬間」という書籍の中で

紹介されているもので、内容はだいたい以下の通りです。

 ある日、一人の旅行者がバルセロナのサグラダ・ファミリア
(ガウディが設計した石の大聖堂で、現在も建設中)を訪れた。

辺りを歩いていると、道端で一人の石工が石を削っていた。
好奇心旺盛な旅行者は、その石工に声をかけた。

「あなたは、いったい何をしているんですか?」
するとその石工は、迷惑そうな顔をしながら腹立たしげにこう言った。

「見て分かんねぇのかよ。この糞いまいましい石を削ってんじゃねえか!
じゃまだから、とっとと向こうに行ってくれ。」

慌ててその場を離れ、しばらく歩いていると、別の石工が同じように石を削っていた。
その旅行者は、懲りずに先ほどと同じ質問をしてみた。

「あなたは、いったい何をしているんですか?」
するとその石工は、晴れやかな顔をして誇らしげにこう答えた。

「よくぞ聞いてくれました。私は今、世界で一番美しい大聖堂の基礎を
作っているんですよ!」


 この二人の石工には大きな違いがあります。

同じ作業をしていながら、一人は糞いまいましい石を削っているだけの不幸な石工、

もう一人は大聖堂の基礎を作っている幸福な石工です。



二人のデザイナー

デザイナーにも、糞いまいましいプランニングをしているだけの不幸な
デザイナーと、社会やお客さんに対して何らかの貢献をしている幸福な

デザイナーがいるように思います。

 この違いは、自分の行っている仕事の目的を理解しているかどうかにより
発生しています。

やっていることは同じだけれども、全体像を掴んでいるかどうかで、
意識やモチベーションは全く違うわけです。
 
 プロジェクトなどを成功させるためには、まずプロジェクトの真の目的が何かを
明確にし、それをそのプトジェクトに関わる全員が共有することが

大切だと考えています。

若い人が会社を辞めたくなるのは、会社がこの真の目的が何かを
明確にしていないし、説明していないことが多いと思います。

人には「目的志向型」と「手段志向型」の人がいるように思います。

目的志向型の人は、物事を遂行する際に、その真の目的は何か
ということに常に注意が向きます。そしてその目的を達成するために、

あくまで道具として手段・手法を用います。
一方、手段志向型の人は、真の目的よりも、そこで用いる手段・手法に

注意が向きます。

手段志向型の人には目的志向的な話はあまり聞いてくれません。
そして、手段自体が目的化してしまう場合も多くなってしまいます。

仕事をするっていうことも手段・手法である以上は、その危険性があります。

解かりにくいですよね。解りやすくこのブログで説明すると、

このブログを書くという目的が、誰かのキャリアデザインの参考になればいいと
いう目的なのか?、アフェリエイトの手段として書いているのか?

住宅のデザインもクライアントに、本当に幸せになって貰いたいのか?
会社の金儲けのために勤務時間のみ働けばいいのか?

これらのことを、じっくり考える必要があるということです。

デザインノウハウ集などの手段・手法を実行さえすれば、あなたの
プロジェクト(人生・学習)が完成する訳ではありません。

難しい事ですが、ようは何をいいたいのかっていうと、
手段・手法の事ばかり考えるより、ちょっと意識をあなたの

目的、目指すものって捕らえていけば仕事とか人生の意味も理解できる
と思うのです。

建築の設計も、一つの計画手段だけでとらわれず、目的があえば多少
間違っててもいいのです。(良くわからないよねー。独り言・・)

ニートとフリーターについての話の続きみたいになりましたが、
この話は仕事の話ってことにして下さい。

posted by 情報建築家・niNaru  at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/17275793
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。