2010年06月24日

その一言が大変に重い

徒然草 第33段  その一言


今の内裏作り出されて、有職の人々に見せられけるに、いづくも難なしとて、
既に遷幸の日近く成りけるに、玄輝門院の御覧じて、「閑院殿の櫛形の穴は、

丸く、縁もなくてぞありし」と仰せられける、いみじかりけり。

これは、葉の入りて、木にて縁をしたりければ、あやまりにて、なほされにけり。
 

       徒然草 現代語訳から引用し勝手に注釈をつけました。
                   
  

第33段 その一言が大変に重い

新しく冷泉の富小路の内裏をお造りになり、建築に精通しているその筋の者に
お見せになったところ、誰もが「よくできている」と言ったという。

しかし遷都の日も近づいた頃、玄輝門院がこれをご覧になり「閑院の殿に
ある櫛形の穴は、丸く、縁もなかった」と述べたこの言葉の持つ意味は重い。

この新しい内裏には、葉の模様が入り、木で縁が作られていたため、
これを誤りであるとして作り直したということだ。


要は、新しい首相官邸が必要になって出来上がったので、安藤忠雄という
有名建築家に見てもらったら、「よくできている」と言ったという。

しかし、新内閣成立も近づいた頃、新首相がこの建物をご覧になったら
「床の間に日本の国旗が飾ってあるのはけしからん。」ということで、

アメリカの国旗を飾ることにして、床の間を作り直したということだ。と。

まっ、吉田兼好が何が面白かったのか良くは理解できないが、現在でも
作ったはいいが、水が溜まらないダムだとか、冷蔵温度が下がらない

農業貯蔵施設とか、展示するものが陳腐で来客がないという公立の博物館とか
作り直すには、この財政難の中でどうしようもないっていう施設だらけ。

建物なんかだけかと思ったら、最近は「政権」までもが当初の国民の思いとは
違って作りかえられようとしている。

主権者である国民が昨年の衆議院選挙において、民主党に政権交代させた
理由に旧政権の行財政政策に係る諸問題を、「国民の生活が第一」、

「脱官僚政治」、「増税ではなく無駄削減」、「日米関係の見直し」などを
通して、新たな解決策を見出してくれるものと政権を託したはずである。

日米同盟よりも普天間基地は県外か国外へ国民の生活のため移ってもらうと
いう鳩山さんの一言が民主党政権を成立させたのである。

小沢さんも「駐留米軍は第7艦隊だけでいい」と言っていた。
民主党に求めていたのは、鳩山さんや小沢さんの辞任ではなく

党員一丸となって、既得権益集団から利権構造を解体し、国民の生活に
思いを馳せる政策を実行することではなかったのかと思うのです。

しかし、既得権益集団らの反対勢力の抵抗は思ったより激しく、民主党内部にも
スパイやら既得権益集団の隠れ仲間を配置して、政権転覆を狙っていたのだ。

私が思っていたよりも早く、鳩山さんや小沢さんの辞任がなされ、
あれよあれよという間に反小沢派で纏められた菅政権が作られました。

鳩山前首相は国民が選んだ首相だったし理想を持った人だった。
小沢幹事長も既得権益集団に真っ向から戦っていける人だった。

それら抵抗勢力は、検察や大マスコミをつかって追い落とし作戦を実行し
みごとその作戦に国民をうまく乗せることが出来、支持率低落、参議院選

民主党敗北確実という扇動をし、両氏を辞任に追いやったのである。

鳩山首相は確かにリーダーとしての問題は、有ったのかもしれないが
もっともっと国民がその理想を応援するべきだったのではないのか?

国民の応援があればもっと強い指導力も出せたはずだと思うのです。
日本人は本当にマスコミの言いなりになり、最後は鳩山政権支持率

20パーセントを信じているんだろうか?
鳩山、小沢幹事長のままでは本当に民主党は惨敗したのだろうか?

私は今でも鳩山、小沢辞任は残念で仕方がない。
現政権は国民が選んだのではない。しかし理想を掲げた首相に国民が

NOをつきつけた。そして次の民主党代表に菅総理が選ばれ、急上昇で
支持率が上がった。そして小沢排除と大騒ぎしているマスコミに

このことがどれだけ日本にとっての損失なのか何も考えずに迎合した。
脱小沢、脱小沢とマスコミに扇動され、さもクリーンな政治が一番だと

信じこまされて、菅首相や反小沢派の閣僚なら最高だと思って
マスコミの世論調査で見られるように、急上昇の支持率アップを

成し遂げたのだ。いわば国民自らが理想も何もない財務官僚主導の
官僚政治を選んだのだ。

今日のテーマである「その一言」
民主党の内部で十分議論もされないまま、「消費税10%」

玄葉政調会長はこういっている。「将来消費税率は、10%でも足りなくなる」と。
10%の話が出てきたかと思ったらこの発言である。

昨年の民主党マニフェストも、今回の参議院選では大きく後退しているし、
どうも、やはり反小沢派は自民党と同じ穴の狢の様子を呈してきた。

「国民の生活が第一」なんて「既得権益国民が第一」なんだろう。
しかし、この先また自民政権の時のようになってもマスコミや官僚達の

責任でもない我々国民の責任なのだ。
消費税アップに賛成する既得権益集団国民、30パーセントと

消費税アップに反対する一般国民の生活が一番と思う国民、30パーセントと
選挙で何も意思表示をしない国民、40パーセント

これらの多数決で政策が決まる民主主義なのだから、責任はやはり
我々自身にあるのである。


徒然草 第33段  「その一言」

元鳩山首相の「常駐なき日米安保」、「普天間基地の辺野古移設」
小沢幹事長の「国民の生活が第一」、「日米安保は第7艦隊だけでいい」

菅首相の「小沢氏はしばらくは静かにしていただいた方がいい」
「消費税は現行の5%を10%に引き上げる自民党案を参考にする」


まっ、いろんな「その一言」で我々の社会は大きく動いていきます。
建築家も「こんなイメージではない!!」という、その一言で

作り直しをする時もあります。
本当に昔も今もこの言葉の持つ意味は重いものだと考えます。


(昔の生き方 解説書 徒然草の第33段 

              その一言 勝手解釈でした。)
posted by 情報建築家・niNaru  at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生・生き方に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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